その174.「音読」の重要性(1)
1.外国語学習は、イライラの連続
外国語が誰にとっても難しい理由は、多々あります。
・とにかく、聞き取りが難しい。
・とにかく、通じる発音を出すことが難しい。
・独特の言い回しが覚えられないので、口をついて
出て来ない。
・母国語のニュアンスが表現できない。
等々です。
外国語は、どこまで行っても難しいのですが、習熟
の度合いにより、難しさが異なって来ます。
私の場合、入門期は、「音」の壁が立ちはだかり、
それを打ち破らない限り前には行けないので、焦燥感
が募りました。その段階を越えると、今度は、語彙の
不足、慣用表現に対する不慣れなどから来るイライラ
が高じて来ました。更に、勉強が進むと、欲が出て来
て、「なぜ、ネイティブと同じ表現が出来ないのか?」、
「日本語のニュアンスが十分出せていない」という
焦りが生まれて来ました。
どこまで行っても、焦燥感とイライラと焦りの連続
でした。そして、それは、今も続いています。
ですが、それは、上達をあきらめないことの裏返し
で、上達することの楽しみも続いている訳で、「そこそこ
楽しんできたじゃないか」と考えれば、乗り越えられる
ものです。
中国語学習にイライラを募らせている方々、是非、
眉をしかめてばかりないで、こういった一種楽観的な
考え方をしてみて下さい。きっと、それまで努力して
来たことに、深い感慨を覚えると共に、それまで指導
してくれた先生や使って来た教材に感謝の念が生まれ
て来て、前向きな気持ちが取り戻せるものです。
(続く)
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