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 100万人の中国語


その164.「話す」「聞く」「読む」「書く」(10)

7.中国語を話すということ

 「日本語」を母語とする者が、「中国語」や「英語」を話すというのは、「イタリア語」を発音するような訳にはたやすくないと言えそうです。

 日本人は、とかく、どの外国語も皆同じという風に捉え、外国語全体を「語学」などと表現することが多いのですが、明治初期ならいざ知らず、ボーダーレス化が進展しているこの時代に、そういう大雑把なことでは、先行きが心配です。

 中国語は、日本人にとって決して話すことは易しくない外国語の一つです。音をまねることに大変なエネルギーを要することは間違いありません。しかし、問題は、そのこと自体と言うよりも、そのことを意識して学習に臨んでいるかどうかにあります。易しいものを難しいと勘違いして臨むのはまだ良いのですが、難しいものを易しいものだと勘違いし、なめてかかるというのは、いただけません。
 
 中国語を「話す」ということを学ぶ人は、決して易しくはないという意識を持ちつつも、「なぜ難しいのか?」を常に探りつつ学習を進めて欲しいと思います。そうすれば、いくら難しいとは言っても、赤ちゃんも話している言葉ですから、話せないということはないはずです。

           
(続く)
 
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