その151.二段ロケット式外国語学習法(33)
2.「一段目ロケット」を設計する
二つの目標地点が確定しましたので、第1目標地点まで到達するための
「一段目ロケット」の設計に着手しましょう。
前述のように、「一段目ロケット」は、
・絶対に学習者を挫折させない
・最短時間で第1目標地点に到達できる
・最少の苦痛で第1目標地点に到達できる
ものでなければなりません。
一体、どこから、手を着けたら良いのでしょうか?
まず、最初の条件:絶対に挫折させない、方法を考え出さなければなりません。換言すれば、中国語の全ての音について、ネイティブに通じる音が発音出来るように教え込まなければなりません。
ここで、問題になるのが、「全ての音」ということです。ごく一部の、日本人には、発音しづらい音も、例外なく、出来るようにならなければならないのです。
やはり、こうなると、「発音記号」=ピンイン、注音符号に頼るしかありません。
こう言うと、「いやいや、そんなことはないさ、カタカナでも、全ての音を表すことは可能だよ。現に、市販されているほとんどの中国語テキストには、カタカナがふられているじゃないか」という声が、どこかから、聞こえてきそうです。
私は、そろそろ、この問題を、日本人全体の問題として取り上げ、真剣に検討し、結論を出すべき時が来ていると思います。
(続く)
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