その150.二段ロケット式外国語学習法(32)
第3章 中国語学習に適用してみる
1.二つの目標地点の確定
さて、今度は、「二段ロケット式外国語学習法」を、中国語学習に適用してみましょう。
まず、二つの目標地点を確定します。
Aさん:
【第1目標地点】中国語の全ての音について、ネイティブに通じる音が出せ
る。
【第2目標地点】中国語で、「おはよう」「今日」「残業」「ありがとう」「お疲れ
様」「さようなら」が言える。
Bさん:
【第1目標地点】中国語の全ての音について、ネイティブに通じる音が出る。
【第2目標地点】中国語で、「いらっしゃいませ」「何人ですか?」「どうぞこち
らへ」「おタバコを吸われますか?」「お下げしてよろしいで
すか?」「ありがとうございました」「またのお越しをお待ち
申し上げております」が言える。
Cさん:
【第1目標地点】中国語の全ての音について、ネイティブに通じる音が出せ
る。
【第2目標地点】TECC400点。
Dさん:
【第1目標地点】中国語の全ての音について、ネイティブに通じる音が出せ
る。
【第2目標地点】TECC800点。
Eさん:
【第1目標地点】中国語の全ての音について、ネイティブに通じる音が出せ
る。
【第2目標地点】プロの通訳になる。
いずれの学習者も、【第1目標地点】は、共通です。
中国語では、こういった地点のことを、“必経之路”、“必由之路”などと言います。
Aさん、Bさんのような目標が高くない学習者は、とかく、この【第1目標地点】を避けて通ろうとする傾向がありますが、「必ず通り抜けなければならない門」ですので、そうは行かないのです。
▲目次に戻る
|