その140.二段ロケット式外国語学習法(22)
第2章 『二段ロケット式外国語学習法』とは?
1.『二段ロケット式外国語学習法』の概要
『二段ロケット式外国語学習法』とは、次のように、定義できます。
ある特定の外国語を学習する際に、二段式ロケットよろしく、二段構えで学習を進める方法を指す。具体的には、第1ロケットの到達点=「第1目標」と第2ロケットの到達点=「第2目標」の2つの到達点を設定し、学習の開始時には、「第1目標」まで到達することに全力を注ぐ。また、「第1目標」は、通例、「ある特定言語の音の体系を把握すること」、即ち、「ある特定言語の全ての音について、ネイティブに通じる発音が出来ること」とする。 |
いかがでしょうか?
全然目新しいものはない。
どうってことない。
ごく当たり前の道理だ。
・・・・・・・・・・・
などと感じられる方が多いに違いありません。
けれども、ごく当たり前のことがなかなか出来ないのですから、改めて、
いかめしい名前の「・・・学習法」などと銘打って、明確な意識を持って
臨まなければならないのです。
また、全然目新しいものはない、と言うのも、言い過ぎです。「第1目標」
を、「ある特定言語の全ての音に対して、ネイティブに通じる音が出せる」
とした点は、従来にない考え方と言って良いのではないでしょうか?
「第一目標」は、いくらでも違ったものになり得ます。例えば、「挨拶が出来る」「自己紹介が出来る」・・・・「単語を30覚える」「基本文法が理解出来ている」・・・・「一人で旅行できる」等等と設定することも出来るのです。
では、なぜ、私は「全ての音」にこだわったのでしょうか?それには、それなりの理由があります。
その理由とは、そうすることが、「第2目標」(或いは「最終目標」)への近道となる、即ち、学習の全過程における効率を上げることになると考えるからです。
(続く)
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