その139.二段ロケット式外国語学習法(21)
以上の「挫折しないための」学習法に関する考察より、私が得た結論は、次のようなものです。
「挫折知らず」の外国語学習法とは、
・まず、「第一目標」を設定する。
・この「第一目標」は、「最終目標」を達成するための第一ステップである。
・この「第一目標」さえクリアできれば、「挫折しなかった」ことになる。
なんだ、他愛もないこと、当たり前のことじゃないかと感じられる方が多いと推測しますが、前にも述べましたように、どうしても、「最終目標」と「第一目標」を取り違えてしまいがちであり、なおかつ、「第一目標」(或いは「最終目標」を)自分の置かれた外国語学習上の諸条件を超えた、かなり高いものに設定しがちな日本人にとっては、このごく当たり前に聞こえる道理について、一度、じっくり考えてみる必要があると信じます。
外国語の能力は、あくまで個々人の能力です。ですから、個々人が、もう一度、この問題について考えてみる必要があります。
と、同時に、国家として、社会として、団体としても、外国語のレベルアップが課題となっている場合は、皆で、この問題を考えてみる必要があります。
例えば、小学校、中学校、高校における「英語教育」ですが、もう一度、根本に立ち返って、「第一目標」の設定、「最終目標」の設定・・・等等の問題を考えてみると、現状の指導方法が果たして学習者の「挫折」を引き起こすものか否かが浮き彫りになって来ると信じます。
以上、第1章「効率的な学習方法を求めて」では、「挫折しない外国語学習法」について、考えてみました。
(続く)
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