その136.二段ロケット式外国語学習法(18)
今振り返って考えて見ると、私は、自分で「挫折」を定義し、元々無理な学習到達目標を掲げ、自分で定義した判断基準で「挫折」か否かを判断していたことになります。
「外国語学習法」という、謂わば万人に共通する問題を、自分に引き付け、自分勝手に矮小化していたことになります。
人は反省する動物です。反省より、何かを学び取らなければなりません。
私も、この問題について考えて見ました。
「挫折の定義は、正しかったのだろうか?」
「学習到達目標は、適正だったのだろうか?」
と。
その結果、次の事に気が付きました。
「私は、学習の最終到達目標しか、設定していなかった」ことです。
外国語の学習ではなく、水泳や剣道やフェンシング等であれば、目標設定にあたっては、最終目標はもちろん設定しますが、誰も、一足飛びにそれに到達できるなどと考えません。つまり、地道に、一歩一歩、歩を進めて行くのです。
それが、外国語の学習となると、とかく、この地道な道筋が無視されて、「一足飛びの進歩」を想定してしまうのです。
なぜでしょうか?
それだけ、早く「ペラペラしゃべれるようになりたい」との思いが強いからなのでしょうか、或いは、外国人であれば、子供でもその外国語を話している訳ですから、自分にもできる、と思いこんでしまうからでしょうか?
いずれにせよ、私が、反省から得た教訓は、学習到達目標を、第一目標、第二目標、第三目標・・・・最終目標という風に定め、梯子を一段一段上って行くべきだということでした。
これに伴い、「挫折」の定義も変わって来ました。新しい「挫折」の定義は、次のようなものになりました。
挫折:第一目標をクリアできないこと。
(続く)
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