その135.二段ロケット式外国語学習法(17)
5.目標設定の仕方が違う
では、「能力」も、「モティベーション」もほとんど同じ人でも、挫折する人と、挫折しない人がいるのはなぜでしょうか?
いろいろな原因が考えられますが、私は、次のように考えます。
その原因の最たるものには、二つあり、それらは、
・「外国語学習における『挫折』とは何かという定義自身が、人によって異なっている。」
・「学習到達目標が人によって異なる。」
だと考えます。
いかがでしょうか?
まず、最初の定義の問題ですが、私自身、なぜ、ドイツ語、フランス語は挫折し、英語や中国語はまがりなりにも挫折しなかったと考えたかと言えば、それは、次のような定義に依っていました。
「学習到達目標:外国語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語)で、ネイティブと、1時間、自由な会話が出来ること、をクリアできた場合が、挫折しなかったと言え、クリアできなかった場合は、挫折したと言う」。
簡単に言えば、ネイティブと「フリートーク」できるようになることが、学習の最大の目標であったということです。
結果的に、ドイツ語、フランス語については、ネイティブとの会話をする機会にすら恵まれませんでしたので、「挫折」も「挫折」、目標値から遠く隔たった地点に落下することになってしまったのです。
(続く)
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