その134.二段ロケット式外国語学習法(16)
「モティベーション」の方は、「能力」と違って、外国語学習で挫折するか否かに大きく係わっていることは確かです。
ですが、問題は、このことを信じ切っているがゆえにか、或いは、これが恰好な言い訳になるゆえにか、とかく、外国語学習で挫折することの言い訳を、「モティベーション不足」に帰着させてしまうというきらいがあるという点です。
口を開けば、
「中国人は、ハングリーだから・・・」
「中国人は、目的意識を持っているから・・・」
「まあ、中国語は出来るに越したことはないが、別に出来なくても通訳がいるからいいや」
・・・・・・・・・・・・
などを連発する人がいます。
もしかしたら、「モティベーション」を言い訳にする人達の深層心理には、「自分は、能力はあるはずだ。足りないのは、モティベーションだけだ」という、自分の自尊心を損なうまでには至らない都合の良いロジックが成り立っているのかも知れません。
いずれにせよ、挫折原因を、「能力」や「モティベーション」に求めている間は、本論で問題にしようとしている「最も効率的な外国語の学習法とは、どのようなものか?」という問題意識が芽生えて来ることはありません。
(続く)
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