その133.二段ロケット式外国語学習法(15)
4.モティベーションが違う?
次に「モティベーション」の違いですが、こちらは、挫折するしないにどの程度係わって来るのでしょうか?
「『モティベーション』など関係ないよ、このメソッドによって学べば誰だって挫折など経験しないで済むよ」などと言えればいいのですが、実は、こちらは「能力」と違って、人により、かなりの開きがあるようです。
例を挙げよと言われれば、いくらでも挙げられます。
第二次大戦後、ロシアに居残り、現地の人と結婚したもの日本人兵士がテレビに出演したのを見かけたことがありますが、日本語を完全に忘れてしまっていました。日本語がすっぽりロシア語に置き換わっていました。
また、外国人相撲力士の日本語ですが、彼らの上達の速さの陰には、「必要性の高さ」が有ることは容易に想像できます。
「モティベーション」が、外国語学習において挫折するかしないかを決定づけることは間違いないと思います。
実のところ、外国語の教師として、私自身は、個々の学生や受講生の「モティベーション」の高低にかなり神経をとがらせています。中国語またはビジネス日本語を学びに来た人に最初に投げかける一言は、「なぜ、習うんですか?」です。
(続く)
▲目次に戻る
|