その130.二段ロケット式外国語学習法(12)
2.何が違うのか?
「世の中に、外国語の学習において、挫折する人と挫折しない人がいますが、何が違うのでしょうか?」
このような質問をすると、様々な答えが返って来るに違いありません。
「集中力、感性、忍耐力、能力、やる気、モティベーション、財力、DNA、環境、発声器官の発達具合、・・・・、置かれた境遇が違う」などと。
この中で、割と良く耳にする答えは、「能力」と「モティベーション」です。
「あいつとは、所詮、『能力』が違うよ。あいつは、天才だよ。
5歳にして、既にシェークスピアのドラマの一節を暗誦していたんだぜ。」
とか、
「とにかく、中国人はハングリー精神旺盛で、日本語なんか
すぐに覚えてしまうんだよ。奴らには、かないっこないよ。
『モティベーション』が違うよ。雲泥の差だよ。」
などと、自分が挫折したことの言い訳を、多少自虐的ではありますが、余り反省の念を感じさせずにのたまう人は、実際、少なくありません。
果たして、挫折する原因が、「能力」と「モティベーション」にあると結論付けて良いものでしょうか?
(続く)
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