その128.二段ロケット式外国語学習法(10)
まず外国語学習が中途で挫折せず続く人の中には、外国語の勉強が好きで好きでたまらないという人がいます。中には、中国語は、自分にとって第20番目の外国語だというような人もいます。言語学や音声学を専門とする人であれば、世界中の言語を一通り学ぶ必要はあるでしょうが、そうでない人の場合は、20もの外国語を、よしんば身に付けても、それを使う場面は、そうそうないはずです。ですが、この世の中には、いろいろな人がいます。蓼食う虫も好き好き、外国語を学ぶことが、三度の飯より好きだという方もいるのです。
そういう人を教えるのは、教える側にとっては、教師冥利に尽きるとも言えるのですが、人によっては、教師を窮地に陥らせることもあります。どういうことかと言いますと、ある方面に関して、教師よりも鋭い感覚を有していたり、こだわりを有している場合です。教師が戸惑うような、質問の意図が分からない質問をしたり、教師が質問そのものに答えられないような質問をして来るからです。
例えば、こういった質問をして来るのです。
「中国語の、 “shi fen” の “en” と “hao ren”の “en” は、 どのように違うのですか?」
(続く)
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