その126.二段ロケット式外国語学習法(8)
いままでが、所謂「前書」にあたります。
以下が、本文です。
第1章 効率的な学習指導法を求めて
1 挫折する人と挫折しない人
外国語を教える者にとって、常に最大の課題は、学習者をどうやったら挫折させずに最初に設定した目標に辿り着かせられるかです。これは、何も外国語に限らず、ダンス、太極拳、囲碁将棋、水泳、料理・・・等等の他のスキルでも同じでしょう。
クラス全員が無事所期の目的に到達することもあれば、半分以上もの落伍者が出るケースもあります。また、その原因は、千差万別です。まさに、様々な人間模様が垣間見られます。
例えば、大学生が授業に出て来れない理由は、朝起きられない、バイトが忙しい、就活で授業どころではない、○○語以外いろいろな科目を取っており忙しい、論文の執筆に忙しい、当初考えていたのとは大違いで授業が面白くない、教師が気に食わない、間違って履修してしまった・・・等等多種多彩です。
一方、企業研修の場合は、仕事が忙しい、出張が授業日とかち合ってしまった、3回連続で欠席してしまったので他の人に追い付いていけない、駐在に行く筈だったがそれがなくなった、もともとやる気がないのに上司に強制されたので仕方なく受けたがやはり興味が湧かない・・・等等、こちらもいろいろな事情があります。
(続く)
▲目次に戻る
|