その117.日本人だからこそなれる、日・英・中の使い手(42)
中国語文法が分かりにくい原因の4つ目は、「4.外国語の影響を受けている」です。
日本語も、明治の開国以来それこそ必死になって欧米の文物を取り入れる過程で、欧米の言語の影響をまともに受けている訳ですが、
中国語においても同様の現象が起きています。
今や、毎日と言っても差支えない程、新しい中国語の語彙や「言い方」が生み出されていますが、そのうちの相当の部分が、外国語からの借用や置き換えであったりします。
例を挙げますと、
“派対”(party)
“時mao2” (smart)
“取消”(取り消す)
“引渡”(引き渡す)
“ka3拉OK”(カラオケ)
“人気”(人気)
等、まさに、枚挙に暇がないほどです。
上に挙げた単語は、英語や日本語をそのまま借用している
例で、こういった形での影響だけであれば、中国語の文法や語法にそれほど影響を及ぼすことは少ないと思われるのですが、次のような例の場合は、どうでしょうか?
“作秀”(“作”+“show”)
この言葉においては、“秀”は、「名詞」なのでしょうか、それとも「動詞」なのでしょうか?
いや、元の“show”も、「動詞」だったのでしょうか、それとも、「名詞」だったのでしょうか?
真面目に考えれば考えるほど、訳が分からなくなって来ませんか?
(続く)
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