その111.日本人だからこそなれる、日・英・中の使い手(36)
中国語文法が分かりにくい原因の2番目は、
2.英語や日本語との類推からは、品詞を確定しにくいこと、
です。
こちらも例に事欠きません。
例えば、
“ 他認真工作。”
“ 他工作認真。 ”
ですが、“認真”は、白水社「中国語辞典」によれば、「形容詞」に分類されて
います。上記の文章は、
「彼は、真面目に仕事をします。」
「彼の仕事ぶりは、真面目です。」
などと日本語に訳せます。何だか、前者が「副詞」で、後者が「形容詞」のような雰囲気が漂います。
もう一つ例をあげてみましょう。
“他近来很多幻想。”
この“幻想”は、白水社「中国語辞典」によれば、「動詞」「名詞」に分類されていますが、皆さんは、どちらだと思われますか?
意味は明らかですが、品詞を問われると、何だか、クイズ的になって来ますよね。
(続く)
▲目次に戻る
|