今週のトピックス(2021年9月)

2021年9月29日

■中国の自動車輸出が増加

中国自動車協会によると、8月の中国国内自動車メーカーの輸出量は前月比 7.5%増、前年同期比 1.6 倍増の 18 万 7 千台だった。税関の統計では、今年 1-8 月の自動車輸出量は前年同期比 117.5%増の 131 万8 千台、自動車輸出額は同 111.1%増の 1377 億元(約 2 兆 3410 億円)となり、昨年一年の水準を上回り、いずれも同期の過去最高を更新した。

■1〜8 月の対中投資が 22.3%増、対外投資は 3.7%増

商務部は 1〜8 月の世界の対中直接投資が前年同期比 22.3%増の 7580 億 5000 万元だったと発表した。内訳では、サービス業が 25.8%増の 5993 億 3000 万元だった。また、1〜8 月の中国の対外直接投資(金融除く)は 3.7%増の 710 億 2000 万ドルだった。「一帯一路」関係国への投資は 9.2%増の 128 億 9000万ドルで、全体の 18.1%を占めた。

■9月に入り各地で電力供給制限による操業制限を強化

中国各地で環境目標の達成を理由に電力の供給制限・不足が深刻化している。新型コロナウイルスをいち早く抑え込んで製造業が回復し、電力需要が拡大した一方で、環境目標の達成を理由にした石炭使用制限が電力供給を圧迫している。江蘇省や浙江省、広東省、安徽省、湖北省…等で計画停電や供給制限が頻繁に実施されている。中国では各地にエネルギー消費削減の年間達成目標が定められているが、達成できる目途が付いたのは、上海市や北京市、重慶市、天津市、山東省などの大都市に限られている。

中国汽車工業信息網の記事では商用車のサプライチェーンに影響が出ていると報じられた。
「各地で電力制限、商用車サプライチェーンに影響」

広東省では、東莞市で、一般企業は 9 月 22 日から 26 日の期間中の 4 日間、エネルギー多消費企業は 1 週間電力供給停止した。安徽省では 9 月 22 日から「秩序だった電力使用計画」を実施。浙江省では、9 月 21 日から 10 月 1 日までエネルギー多消費企業への電力供給停止。江蘇省では一部地区で 9/15 から 15 日間の電力制限を実施…等。

また記事では、電力制限地区の多くは製造業の盛んな地区であり、商用車周辺産業の工場も多く、製造業や工業企業への電力制限は、商用車産業のサプライチェーンの成⻑の足かせとなることを指摘。関連企業は、原料の値上がりに加え、電力制限による生産量の低下とそれに伴う需要の低下に苦慮している。工場の電力制限で部品の納品が遅れ、商用車サプライチェーン全体に影響が出る可能性があることを伝えている。

2021年9月22日

■ユニバーサル・スタジオ・北京(USB)が正式にオープン

中国・北京郊外に 9 月 20 日、ユニバーサル・スタジオ・北京(USB)が正式オープンした。中国語は「北京環球影城」。USB は北京市通州区に位置し、地下鉄 2 路線がアクセスするユニバーサル・スタジオ駅がその附帯施設として建設されている。ホテルや商業施設を併設した「ユニバーサル・北京・リゾート」(UBR)の中核施設となり、米国のユニバーサル・スタジオを超えて、世界最大規模のユニバーサル・スタジオとなる。2014 年に着工した同テーマパークは、世界で 5 ヶ所⽬、アジアで 3 ヶ所⽬のユニバーサル・スタジオとなる。USB の事業主体である北京国際度假区有限公司は、北京首寰文化旅游投資有限公司(70%出資)と NBC ユニバーサル(30%出資)が手がけるユニバーサル・パークス&リゾートが、共同で立ち上げた合弁企業である。開園時の最大規模のユニバーサル・年間来場者は 1000 万人以上を想定している。

■中国 1-8 月の輸出入額が過去最高を更新

商務部はこのほど「第一陣国家加工貿易産業パーク認定リスト発表に関する通知」を通達した。第一陣として 13 の国家加工貿易産業パークを認定している。加工貿易産業パーク建設を計画・展開し、加工貿易の順次移行を継続的に牽引し、貿易の質の高い発展を
推進していくという13 の産業パークのうち、中部地域には 5 つのパークが設けられ、それぞれ山⻄省太原市、安徽省亳州市、河南省済源市、湖北省荊州市、湖南省⻑沙市に位置する。⻄部地域には 6 つのパークが設けられ、それぞれ広⻄壮(チワン)族⾃治区南寧市、重慶市、四川省眉山市、貴州省貴陽市、陝⻄省⻄安市、新疆維吾爾(ウイグル)⾃治区博爾塔拉蒙古(ボルタラ・モンゴル)⾃治州に位置する。東北地域には 2 つのパークが設けられ、それぞれ⿊⻯江省哈爾浜(ハルビン)市、遼寧省大連市に位置する。

■中国恒大デフォルト懸念広がるが、影響の大きさは不透明

中国の不動産開発大手の中国恒大集団は資金繰り難に陥っている。社債利払い日が迫る中、投資家は多額の債務不履行(デフォルト)が発生する可能性を注視しているという。ただ、中国の銀行部門や世界の市場への影響の大きさについては不明な点がなお多い。中国恒大は 9 月 23 日に 22 年 3 月償還債の 8350 万ドルの利払い、29 日には 24 年 3 月償還債の 4750 万ドルの利払いが控える。いずれも利払い日から 30 日以内に支払いを履行できなければ、デフォルトとなる。

2021年9月14日

■中国 SMIC、投資額約 1 兆円で上海に半導体工場建設

中国の半導体受託生産最大手、SMIC(中芯国際集成電路製造)が上海市に新しい半導体工場を建設すると発表した。上海市政府直属で貿易や投資などの改革を進める上海市政府傘下の貿易・投資の改革を進める中国(上海)自由貿易試験区臨海新片区管理委員会などと共同出資で新工場を建設、運営する新会社を設立することで合意。新会社の投資額は 88 億 7000 万ドル(約 9800 億円)、資本金は 55 億ドル。出資比率は SMIC が 51%以上、上海市政府側は 25%以下で、ほかの投資家からの出資も募集する。新工場は直径 12 インチのシリコンウエハーを月 10 万枚生産する能力を持つ。新工場で生産する半導体は回路線幅が 28 ナノ(ナノは 10 億分の 1)メートル以上のいわゆるレガシー半導体製品を中⼼に製造する。現在、不足が目立つ自動車用やディスプレイ、家電などといったレガシープロセスで製造される半導体(イメージセンサ、Wi-Fi チップ、各種ドライバ IC、車載マイコンなど)を集中的に製造する模様。

■中国 1-8 月の輸出入額が過去最高を更新

商務部によると今年 1-8 月の全国の輸出入額は 24 兆 7800 億元(1 元は約 17.0 円)、輸出額は 13 兆5600 億元、輸入額は 11 兆 2200 億元に達して、いずれも同期の過去最高を更新した。8 月の輸出入額は3 兆 4300 億元、輸出額は 1 兆 9 千億元、輸入額は 1 兆 5300 億元で、こちらも 1 ヵ月あたりの過去最高を更新した。輸出入の増加率も高い水準を維持した。前年同期と比較すると、輸出入額は 23.7%増、輸出額は 23.2%増、輸入額は 24.4%増となり、いずれも 10 年ぶりに同期の最高を更新した。

2021年9月7日

■中国貿易統計、8月は輸出が予想外に増加 世界的な需要が支援

中国税関当局が発表した8月の貿易統計は、輸出が前年同月比 25.6%増と、伸び率は前月の19.3%から加速し、ロイターがまとめたアナリスト予想(17.1%)も上回った。世界的な需要が堅調となり、国内の新型コロナウイルス感染再拡⼤や供給のボトルネックによる影響を一部相殺した。輸入は前年比 33.1%増加。7月の 28.1%から伸びが加速し、市場予想の 26.8%増を上回った。8月の貿易収支は 583 億 4000 万ドルの⿊字。