中国の人工肉マーケットについて

中国で人工肉が中国されていると聞きました。現地マーケットの様子を教えてください。

近年、中国の肉類生産量(牛肉、豚肉、鶏肉)は肉の需要に対して供給が追いつかない状態が発生しています。データによると、2020 年、中国の肉類供給不足は 856 万トンに達しました。今後も国内の肉類消費量は増加していくため、それを補う人工肉が注目を集めています。

2020 年 12 月、ビッグデータ分析企業の Miaozhen Systems と中国広告協会は、「2021 年 KOL マーケティングトレンド白書」を発表しました。同白書によると 2021 年のソーシャルメディアマーケティング(以下 SMM)の需要は高い伸びとなっています。2021 年の広告全体の約8割は、ソーシャルメディアへの投資で、予算を増額しています。
※KOL とは「Key Opinion Leader」の略で、中国版のインフルエンサーのこと。

人工肉は、植物肉と培養肉の2種類があり、植物肉は植物性タンパク質によって製造され、培養肉は動物から少量の肝細胞を摂取し、それを栄養液の中で育てて作ります。

どちらも同じ人工肉ですが、厳密にいうと、植 物 肉 は 「 肉 の よ う な モ ノ 」 であ る た め 「 肉 」 で は あ り ま せ ん が 、 培養 肉 は 人 工 培 養 で 作 ら れ た 「 肉 と 同 じモ ノ 」 に な り ま す 。

「植物肉」は、植物性タンパク質によって製造される人工肉ですが、中国では、徐々に国内で植物肉が知られるようになってきました。ただし、消費者からは一定の支持を得ていますが、価格が課題となっています。

中国の植物肉業界で有名なブランド「嘉植肴(Harvest Gourmet)」は、スイスに本社を持つ Nestle 傘下の植物肉ブランドです。大手 EC サイト「天猫」にも店舗を所有しており、1番人気の商品を調べたところ、植物肉を使用した「から揚げ」が248 グラム/31 元(約 530 円)で販売されていました。

中国では消費者の8割は、500 グラム当たり 35 元(約 600 円)以下の肉しか購入しないというデータがあります。また、肉 500 グラム当たり 35 元から 50 元(約 600 円から 850 円)の価格だと、約 1.5 割の消費者しか購入しない。500 グラム当たり 50 元以上(約 850 円以上)となると、購入する人はほとんどいなくなり、植物肉が普及するためには価格設定に課題があることがわかります。今後、植物肉の製造技術が進歩することによって製造コストが下がり、それに伴い販売価格も現在よりは安くなると言われています。

中国の植物肉市場は、まだ初期段階にある黎明期で市場規模は小さめです。しかし市場拡大のスピードは加速しています。

2018 年から 2020 年の中国での植物肉の市場規模は、28.1 億元(約 480 億円)から 44.9 億元(約 770 億円)に拡大しました。華経情報網によると、今後、植物肉市場が発展するにつれて、市場規模はさらに拡大を続け、

2025 年までに 96.9 億元(約 1,650 億円)に達すると予測されています。
近年、中国では菜食主義者(ベジタリアン)が増加しているため、植物肉市場が発展する潜在力は大きい。2019 年には、中国の菜食主義者の数は総人口の4%を占めました。現在もこの数は増加しています。また同時に、フレキシタリアンも増加しています。フレキシタリアンとは、基本は植物性食品を中心に食べますが、時には肉・魚も食べるという柔軟なベジタリアンスタイルを取る人のことを言います。植物肉製品は、ゼロコレステロールや低脂肪など健康面でもメリットがあるため、人々の健康意識が高まる
現代において、ますます需要が高まると予測されています。

以 上

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