中国に野菜スープを輸出したいのですが、原産地証明書が必要だといわれました。しかし、複数の野菜を使用して折、時期によって使う野菜が変わるため、すべての野菜の原産地を把握していません。どう対応すればよいでしょうか?

まず、ご指摘の原産地証明書について、定義を確認しておきましょう。中国が要求しているのは、日本政府が発行する“産地証明書”です。各地方の商工会議所が発行している“原産地証明書”ではありません。

この“産地証明書”は、中国(中国語)では「原産地証明書」といいます。そのため、日本の“原産地証明書”と勘違いしやすく、混乱が生じやすいわけです。右の画像は中国に提出する“産地証明書”のサンプルです。

では、「産地証明書」とは、何でしょうか?

中国は、原発事故に伴う輸入規制として、新潟米を除き10 都県(福島、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、⻑野、新潟)の全ての食品及び飼料は輸入禁止としています。そして、10都県以外についても、加工食品は日本の政府機関(農林水産省管轄の農政局等)が発行する産地証明書を求めています。

(中国の輸入規制の概要:https://www.maff.go.jp/j/export/e_shoumei/pdf/sum_ch.pdf

ここまでの説明で、“産地証明書”について理解できたと思いますので、次にご質問の複数の原料を使用している加工食品のケースについて説明します。

中国は、加工食品の輸出証明書に「主原料の産地」の記載を求めています。主原料の定義は、「主原料とは、その品目を構成する材料の中で⼀番多い材料(商品に占める重量比が最大のもの)を指す」としています。すなわち、すべての原料についての産地証明書は必要ではなく、重量比が最大の“主原料”の産地証明書があればよいーーということになります。

したがって、まず製品の主原料を特定し、その産地証明書の取得について農水省(各地方農政局)に相談してください。

参照:東京電力福島第⼀原子力発電所事故に伴う諸外国・地域による輸入規制に関する Q&A
    加工食品の原料の考え方(P19)5−10 主原料の定義は何ですか。

   農水省及び各地方農政局の連絡先

※(日本の)原産地証明書についての補足説明:
中国への輸出とは関係ありませんが、商工会議所で発行される(日本の)原産地証明書についても補足しておきます。
原産地証明書とは「貿易取引される商品の国籍を証明する書類」のことです。
原産地証明書が求められるのは、①輸入国の法律・規則に基づき輸入通関の際に必要とされている、②契約書、信
用状の指示で必要とされているーーといった理由によるものです。

以 上

画像をアップロード

中国ビジネスヒントにお役に立つ情報が満載

※いいことイロイロ※
・毎週火曜日最新情報配信
・独自の視点から現在の中国市場をレポート
・中国の最新法令・政策をいち早く配信
・日系企業の動向情報は一目でわかる