南京で新型コロナが再拡大?

南京で新型コロナウィルスが再拡大しているそうですが、どんな状況なのか教えてください。

弊社のクライアントがリモートで出店を準備していた第 24 回ペットフェアアジア 2021(上海新国際博覧中心、8 月 18 日〜22 日開催)が、8 月 1 日に突然延期となりました。同展示会は、昨年は 17 ホールを使い、1683 社が出展、42 カ国・地域の専門家約 7 万人が参加した世界的なペット業界のイベントです。
延期した理由は、ご質問をいただいた南京から広がった新型コロナウイルスの影響です。以下に現時点(2021 年 8 月 3 日現在)で把握している情報をまとめてみます。


〇今回感染が拡大している新型コロナのデルタ株は、7 月 20 日に江蘇省南京市の南京禄口空港で 9 件の陽性症例が検出された。入国時の検疫で搭乗者の感染が判明しているロシアからの国際便の機内清掃者を通じて広がったとされている。 〇問題視されているのは、国際線と国内線は当初は別々の運航だったのに、混合運転に切り替えたこと。異動したばかりの同空港トップの仕業だといわれている。そのために感染者の流入を引き起こし、新型コロナ感染者の拡大を招いた。

〇南京市の感染者数は 7 月 30 日までに 200 人となり、当局は空港と周辺の街を封鎖し、約 2 万人を隔離し、920 万人の全住⺠の PCR 検査を 3 回おこなった。

〇感染力が強いとされるデルタ株は、経由便で空港に数時間滞在しただけで感染した例もあり、その後、人々の移動先で拡散していった。夏休みということもあり観光客も動いており、湖南省では世界遺産のある張家界市でクラスターが発⽣した。また、北京市、⻄安市、広東省、湖北省、四川省などで地域の封鎖や大規模な PCR 検査が実施され、8 月 2 日までに 15 省 26 都市以上で、合わせて 300 人を超える感染が確認されている。

以上が、だいたいの状況です。

では、中国のワクチン事情はどうなっているのでしょうか?

ワクチンの接種回数は、人口を上回る 15 億回超に達しているそうです。中国の国産ワクチンは、デルタ変異株の感染者に対して保護効果があることが、広東省と雲南省の感染拡大のときに確認されました。

ワクチン接種を受けている感染者の症例は比較的短期間であり、全体的な症状は軽度です。じっさいに南京でも重症患者は少なく、専門家はワクチンが重症率を下げる役割を果たしていると指摘しています。

しかし、日本と同様、ワクチンは症状を軽減する効果はあってもデルタ株の広がりを止めることはできません。そのため、マスクを着用し、予防と制御の警戒を維持しつつ、無症状の感染者を見つけるための大規模な PCR 検査や、濃厚接触者の隔離の徹底を行うしかないというのが、中国政府の考え方です。

最初にご紹介した第 24 回ペットフェアアジア 2021 は、2021 年 10 月 2 日〜5 日に延期することが 8月 2 日に発表されました。

こちらがその通知です。( https://mp.weixin.qq.com/s/phI8RD_wweZvEqt-LLZSOg

丁重に会期の延期について謝罪し、主にチケットの処理方法などを知らせています。延期を決めてからわずか 1 日で、いつまで延期するかを発表するというスピードでした。

以 上

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