時間外勤務の算出方法について

平日の時間外勤務における一時間あたりの残業代を計算する式を教えてください。

労働法第 41 条では、残業時間は原則として 1 日 1 時間以内、特別な事情があり従業員全員の健康を保証するという条件下で 1 日 3 時間以内とされ、1 ヵ月で合計 36 時間以内と定められています。
日本のような深夜残業規定は中国には存在しません。

また、労働法第 44 条は以下のとおり、残業割増賃金を定めています。
(1) 従業員の労働時間を延⻑する場合は、賃金の 150%を下回らない賃金報酬を支給する
(2) 休日に従業員に業務をさせ、かつ代休を与えることができない場合は、賃金の 200%を下回らない賃金報酬を支給する
(3) 法定休日・祝日に従業員に業務をさせる場合は、賃金の 300%を下回らない賃金報酬を支給する。

これに加えて、労働契約法第 31 条では、使用者は事前の作業計画と労働時間管理を厳格に実施し、労働者に本来不要な残業を強要、あるいは別のかたちで実質的な残業強要をしてはならないと定めています。さらに、残業代の不払いがあった場合は、使用者が支払うべき金額の 50%以上 100%以下の基準により、従業員に損害賠償金の追加支払が課せられることになります(第 85 条)。

これを機会に、日系企業にありがちな時間外の朝礼、幹部会議、各行事など、事実上のサービス残業が社内に存在しないか、社内の残業管理体制を見直す必要があるのではないでしょうか。また、平素の残業労働の時間管理についても、出勤簿等の書類に残業指示と実際の残業時間を記録し、併せて従業員本人の確認同意も記録しておく対策が必要です。

では、一時間あたりの残業代を算出する式は以下のようになります。
【平日の時間外勤務の場合】
残業基数 ÷ 21.75 日(※)× 150% ÷ 8 時間
↓ ↓
(基本給、役職手当、業務手当) (勤務時間)
残業基数には基本給以外に役職手当、業務手当などが含まれます。交通費や食費などの手当ては含みませ
ん。なお、残業基数については労働契約書に記載することをお勧めいたします。
※:21.75 日は月給計算日数となります。

以 上

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