盒馬鮮生 朝食サービス「盒小馬」を展開開始

上海では、新型コロナウイルスを上手く封じ込めていると聞いています。封じ込め後に上海で新しく起きた変化、特にどの様な新サービスが誕生しているのか教えてください。

現地の駐在スタッフのレポートを紹介させていただきます。

最近の上海では、私たち市民は新型コロナウイルスの影響をほとんど感じることなく、以前と同じような生活を取り戻しつつあります。そして、上海では新型コロナウイルスの流行を契機に新しいサービスが続々と誕生しています。今月号はそのうちの一つ「朝食サービス」について取り上げます。

今年8月10日、上海市政府は「上海市朝食工程建設推進の意見」を発表しました。意見では、「上海市の朝食産業を改善し、朝食を“より便利に”、“より豊かに”、“より健康的に”市民へ提供し市民の生活要求を満たす」と述べています。朝食の提供方法は飲食店に限らず、キッチンカーや出前サービスなど多様な形式を用いて朝食提供システムを充実させる旨も述べています。

さらに、食品メーカーや朝食サービス企業を支援し、朝食製品の研究開発力の強化を行い、中国式や西洋式、または地元の伝統料理など特色ある朝食を豊富に取り扱い、配送範囲も拡大していくと述べています。

キッチンカーの運営については、条件に沿った適切な手続きを行い、安全衛生環境などの管理措置を明確にした後、キッチンカーによる朝食サービスを実施する事ができるとしています。

同意見は8月に上海市政府から発表されましたが、同8月には、アリババが手掛ける盒馬鮮生(フーマーフレッシュ)グループが朝食サービスに参入しています。

朝食サービスを提供する盒小馬

今年8月、盒馬鮮生(フーマーフレッシュ)の傘下ブランドである「盒小馬」が6店舗を同時にオープンしたことがニュースで話題になりました。盒小馬は上海市内の地下鉄駅沿いに設置されており、主に朝食サービスを提供しています。提供している朝食は、お客の目の前で調理されるものが多く、雑穀を使用したデザートやサンドウィッチ、お粥、スープなど。注文した朝食は、店舗に付設されているBOX型の受取りロッカーに入れられ、購入者がスマホでQRコードをかざすと商品を受け取ることが出来る仕組みになっています。

盒小馬の使い方を簡単に説明すると、起床後、まず盒馬鮮生のアプリ内で朝食を注文。その後、会社の通勤途中にある盒小馬に立ち寄り、朝食受取りロッカーにスマホのQRコードをかざして中に入っている朝食を受け取ります。家で朝食を食べる時間が無い多忙なサラリーマンにとっては大変便利なサービスとなっています。盒小馬の店舗面積は平均30㎡未満で、各店舗には計24個の朝食受取りロッカーが備えられており、朝の通勤ラッシュ時には特に利用者が多く、ピーク時には注文数が500件を超えています。現在、上海に7店舗オープンしていますが、今年の年末までに上海の地下鉄駅沿いやオフィス街、商業エリアなどに80店舗を出店する計画です。

上海市では政府主導で市全体の朝食産業を活性化させようとしている動きが読み取れます。これは、市民の健康を気遣った対策という意味以外に、より多くの市民が朝食にお金を使う事で、新型コロナウイルスで疲弊している上海市の飲食業界を立て直そうという狙いもあるのではないかと思います。

以 上

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