「化粧品監督管理条例」について

中国で「化粧品監督管理条例」が発表されたようですが、ポイントについて教えてください。

6月29日、中国国務院は「化粧品監督管理条例(国務院令 第727号)」(以下、新条例)を発表しました。新条例は1990年に施行された「化粧品衛生監督条例」の改訂版となり、内容が35条から80条に増加しました。中でも化粧品を「特殊化粧品」と「普通化粧品」に分類することが明記されており、「特殊化粧品」は登録制、「普通化粧品」は届出制として管理されます。また、新原料についても定義され、申請に関する審査期間が規定されました。なお、今回の新条例は2021年1月1日から施行されます。同時に「化粧品衛生監督条例」は廃止されます。

条例の主な内容は以下の通りです。

第1章 総 則

【第三条】
・化粧品とは、皮膚、毛髪、爪、口唇などの人体表面に用い、お手入、保護、美化、装飾を目的とした日用化学工業製品を指す。

【第四条】
・化粧品および化粧品原料は危険度の程度によって分類し管理を行う。
・化粧品は「特殊化粧品」と「普通化粧品」に分類し、「特殊化粧品」は登録制、「普通化粧品」は届出制として管理する。

第2章 原料と製品

【第十一条】
・中国で初めて使用される天然あるいは人工的な原料は化粧品の新原料とする。防腐、日焼け防止、着色、ヘアカラー、シミ・ソバカスに効く美白効果を持つ新しい化粧品原料は、国務院の監督管理部門で登録を行う。その他の新しい化粧品原料は、使用前に国務院の薬品監督管理部門で備案登録を行う。

【第十七条】
・「特殊化粧品」は、国務院の薬品監督管理部門で登記後、生産・輸入を認める。

【第二十四条】
・「特殊化粧品」の登記有効期限は5年間とする。

第3章 生産販売

【第二十六条】
・化粧品の生産活動に従事する場合、以下の条件を備えていなければならない。
(一)同法的に設立された企業であること
(二)化粧品の生産に適した場所、環境条件、生産設備が整っていること
(三)生産した化粧品に適した技術者がいること
(四)生産した化粧品を検査する検査員と検査設備を有していること
(五)生産する化粧品の品質と安全を保証する管理制度が整っていること

【第二十六条】
・化粧品生産許可証の有効期限は5年とする。

【第三十二条】
・化粧品登録者、届出者、受託生産企業は品質安全責任者を設置しなければならない。品質安全責任者は品質安全に関する専門知識を備え、かつ5年以上の化粧品生産或いは品質安全管理経験を持つ者とする。

【第三十七条】
・化粧品のラベルについて下記の内容を表示してはならない。
(一)医学的効果を明示または暗示する内容
(二)虚偽または誤解を招く内容
(三)公序良俗に反する内容
(四)法律や行政法規で禁止している内容

第4章 監督管理

【第四十六条】
・薬品監督管理部門は化粧品の生産する企業に対し検査監督を実施する際、次の措置を実施できるものとする。
(一)生産場所にて現場検査を実施すること
(二)生産場所にて抜取検査を行うこと
(三)契約書、帳簿、その他関連資料を閲覧・複製すること
(四)強制性国家基準や人体に危害を及ぼす影響のある化粧品や原料などを差し押さえること

第5章 法律責任

【第六十五条】
・各種申請の際、虚偽の資料を提出した場合、届け出を取り消す。以後、3年以内は届出を受け付けない。違法に得た所得やすでに生産、輸入した商品は没収する。

第6章 附則

【第七十七条】
・歯磨き粉は一般化粧品の規定に基づき管理する。効果については、国家標準、業界標準に基づいて効果評価を行った後、歯みがきは虫歯予防、歯菌斑抑制、抗象牙質知覚過敏、歯茎問題の緩和などを表示することがでる。

【第七十八条】
・本条例施行前に登記した育毛、脱毛、バスト美容、シェイプアップ、消臭用の化粧品については本条例施行日より5年間の過渡期を設ける。過渡期間内に生産、輸入、販売することができる。

【原 文】http://www.gov.cn/zhengce/content/2020-06/29/content_5522593.htm?trs=1

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