「第2回中国国際輸入博覧会」について(1)

中国で「中国国際輸入博覧会」という大きなイベントが開催されたと聞きました。米中貿易紛争の中で開催されていることに興味がありますが、どのような博覧会なのか概要をおしえてください。

■日本食品の人気

 弊社は、第2回中国国際輸入博覧のJETROパビリオンで日本の食品企業8社の出展サポートを行う機会がありました。ちょうどよいタイミングなので、以下にその様子をレポートします。

↑会場となった上海国家会展中心
↑会場内の様子

昨年に引き続き、今年も11月5~10日に「輸入」をテーマにした第2回中国国際輸入博覧会(以下、「輸入博」と略記)が上海国際コンベンションセンターで開催されました。

中国政府が貿易自由化・経済グローバル化を推進し、世界へ向けて積極的な市場開放を主導するための一大イベントです。

習近平国家主席が第1回と同様に基調講演を行いましたが、現地のテレビ番組各局で、輸入博の様子と一緒に何度もその講演の映像が流れていました。中国が国家の威信をかけて実施している重大なイベントだということを中国国民に伝えているかのようでした。

■第2回輸入博の概況

今年の輸入博は展示面積を計2回拡大し、36万平方メートル(東京ドーム7個分)の広さとなりました。170以上の国・地域から3,900社、そのうち1000社以上が今年初出展。6日間の会期中に50万人を超すバイヤーが来場し、総入場者数は90万人を超え、前年(約80万人)を上回ったと伝えられています。

展示ホールは、国家展、品質生活展区、医療器械及び医薬保健展区、食品及び農産品展区、装備展区、サービス貿易展区、自動車展区の7つに分かれています。

展示スペースをナショナルパビリオンエリアと企業エリアに分け、ナショナルパビリオンエリアには、フランスやイタリアなど64カ国・地域と、WTOや国連工業開発機構(UNIDO)などの国際機関が出展し、このうち24カ国・地域が初出展でした。

↑ジェトロブース
↑マグロ解体ショー

JETROによると、日本からの出展は370社・団体以上で、前回に続き国・地域別で最多で、出展面積は米国に次いで2位。米国からの出展企業は第1回の174社から192社へ、出展面積は前回の約2万平方メートルから4.75平方メートルと2.4倍に拡大しました。米中貿易紛争が激化する中でも、米国企業は中国市場開拓のための出展を強化していることがわかります。

中国商務部は、ウェブサイトで、1週間にわたって上海で開かれた第2回中国国際輸入博覧会で成立した商談は711億3,000万ドル(7兆6,820万円)相当で、昨年を23%上回ったと公表しました。

■セキュリティの厳しさ

筆者は過去に何度も展示会や見本市に参加してきましたが、ここまで保安等の警備員がたくさんいる展示会は初めてでした。参加者が90万人ですから、とにかく人が多い。朝方と夕方は、長い人間の河川を泳いでいるような感覚です。ここまで人が多いと私たち日本人は恐怖すら感じてしまいますが、数メートルおきに配置されている警備員の的確な誘導や管理によって、見事に入場や退場はコントロールされていました。

それから、これも初めて体験しましたが、入場の際の顔認証システム。荷物チェックの前に、縦1m、横70㎝ほどの大きな画面が、何台も配置されていました。ここを通るとカメラが顔を認証して、事前申請した自分の大きな顔画像が映し出され、本人と一致しているかを瞬時に判断されるわけです。

次回は「日本食の人気」についてご報告します。

以 上

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