国家市場監督管理総局(SAMR)とは

CCC強制認証を管轄していた国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)がなくなり、国家市場監督管理総局という組織になっていると聞きましたが、組織改編の状況を教えてください。

2018年3月の全国人民代表大会で、政府組織が大きく改編されました。

中国政府の「構造改革」の一環だといわれています。工商局は「国家市場監督管理総局(SAMR)」と名称を変え、構造改革の一環として、これまでいくつかの部門に分散されていた機能を集約しました。

そして、国家工商行政管理局のすべての機能は、新しい「国家市場監督管理総局」へ移管されました。

また、海外から持ち込まれた製品の検疫などを行う「国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)」では、その機能のうち、輸出入品の検査検疫部門はすべて「海関総署」に移行。そして、残りのすべての機能は市場監督管理総局へと引き継がれました。輸入品の品質管理はこれ以降、中国税関部門が行うことになったのです。

また食品と薬の安全性の監督を行う「国家食品薬品監督管理総局(CFDA)」は薬の特殊性を考慮し、国家薬品監督管理局(NMPA)に組織が変わり、新たに市場監督管理総局の管理下に入りました。これによってCFDAは無くなり、医薬品、医療機器、化粧品はNMPAが担当し、保険食品は「国家市場監督管理総局(SAMR)」が担当しています。

加えて、発展改革委員会の物価の監督部門が市場監督管理総局へ移管されるほか、「反壟断法」すなわち独占禁止法関連部門も同じく新組織へと移ります。

独禁法関連では、商務部に「経営者集中反壟断法」という部隊があり、また国務院内にも「反壟断委員会弁公室」という組織がありましたが、ともに市場監督管理総局に移り、独禁法関連はすべて「国家市場監督管理総局」の管轄下におかれました。

国家薬品監督管理局(NMPA) www.nmpa.gov.cn/

国家市場監督管理総局(SAMR)www.samr.saic.gov.cn/

■知的財産権の管理も一極化
日本企業が気にする特許や著作権などの「知的財産権」も、間接的に国家市場監督管理総局が管理することになります。

もともとあった「知識産権局」を新組織管理下に置き再編、もともと工商局が管理していた商標や品質検験検疫総局が管理していた産地表示に関する管理機能を移し、知財関連の業務を一括して行えるようになります。

この改編の意味は、1つの案件に関する対応部署が複数の機関に分散するなどの問題が生じていたこと。さらに近年、北京や上海などの国際都市では「行政対応のスピード化、簡素化」が要求されていることがあります。

以 上

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