日系企業進出動向(2021年12月)

2021年12月28

■クラシエ製薬、中国で漢方薬の新工場 生産能力 1.4 倍

クラシエホールディングス(HD)傘下のクラシエ製薬は、中国・⼭東省で漢方薬の素材となるエキスを生産する新工場を建設する。国内外の既存工場と合わせて生産能力は 1.4 倍の年間 1,300トンに高まる。高齢化などで国内の需要が拡大する見込みで、日本でも原料の保管機能などを拡張し供給体制を整える。総投資額は 100 億円。

2021年12月22

■日本航空が対中通販支援に参入

日本航空が、中国の消費者を相手にした日本企業のインターネット通販を支援する事業に参入する。中国 IT 大手の騰訊控股(テンセント)のスマートフォンアプリ「微信(ウィーチャット)」の専用ページを活用し、出品から配送、販売促進活動までを一括してサポートする。新型コロナウイルス禍で需要が低迷する航空事業を補う事業に育てたい考え。来年 1 月にサービスを始め、全国 34 の営業支店を通じて北海道のソースや京都の美容液、大分の焼酎、沖縄の泡盛といった地域産品を収集する。日本から現地への配送を請け負い、日航が契約する販促会社と協力する。

■グリコが中国への展開を加速、上海に製造子会社を設立

江崎グリコは、中国連結子会社の上海江崎格力⾼食品有限公司を通じて、現地で菓子製造などを手がける「上海江崎格力⾼閔発食品有限公司(仮称)」を設立すると発表した。中国で製造機能に特化した子会社(孫会社)を設立することにより、意思決定の迅速化を図り、安全・品質・環境対応・コスト削減へ即応できる体制を構築する狙い。

2021年12月08

■太陽誘電、常州に新工場を設立し積層セラミックコンデンサ生産へ

受動電子部品の太陽誘電は、子会社の太陽誘電(常州)電子有限公司を通じて現地工場を新設すると発表した。2023 年から積層セラミックコンデンサ(MLCC)の生産を開始する。電装化・電子制御化が進展する自動車、サーバー、基地局通信装置に代表される通信インフラ、第 5 世代(5G)スマートフォンなどの技術進化に欠かせない MLCC は、今後も需要の拡大が期待される電子部品。太陽誘電(常州)電子の増資を引き受ける形で、1 億 7377 万⽶ドルを拠出する。これにより、太陽誘電(常州)電子の資本金は 2622 万⽶ドル→2 億⽶ドルに拡大する。資本増強を通じて、現地で MLCC の新工場を設立。事業基盤の強化と販売拡大を図る狙いがあると説明した。達した経済・市場に釣り合った質の高いコンシューマー製品と食品産業にも注目している」と述べた。

2021年12月01

■今年第1-3四半期に広州の日系企業が50%増

2021 年の広東省広州市における日系企業の投資ビジネス環境をめぐる交流イベントが 23 日に行われ、今年第 1-3 四半期(1-9 月)には、広州市で新たに設立された日系企業が前年同期比 50%増の24 社に達したことが明らかになったと中国新聞社が伝えた。今年第 1-3 四半期の広州の対日輸出入額は、前年同期比 6.95%増の 113 億 5300 万ド(1 ドルは約 114.9 円)に達し、そのうち日本への輸出は同 20.18%増の 25 億 4700 万ドル、日本からの輸入は同 3.65%増の 88 億 600 万ドルだった。イベント当日には、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定が注目ワードになり、RCEP 調印後、日本が輸出する自動車部品の関税は大幅に低下する。広州日本商工会の菅野達志会⻑は、「自動車産業だけでなく、中国の発達した経済・市場に釣り合った質の高いコンシューマー製品と食品産業にも注目している」と述べた。