中国市場への視点 ~税関申告 10桁から13桁へ~
Q.
中国にある当社の顧客が、税関から「今月からCIQコード3桁が必要」と言われたそうです。
つまり、HSコード10桁に加えてCIQコード3桁で13桁ということになりますが、大丈夫でしょうか。
Ans.Ans.
以前の税関申告で記入したHSコードは8桁または10桁でした。
しかし8月1日より、税関申告を行う際、以前の税関HSコードにCIQコードという検疫コード3桁を追加することになりました。
税関の公式解釈によれば、上位8桁は「中華人民共和国輸出入税則」と「中華人民共和国税関統計商品目録」よって決定されたコードであり、9番目と10番目は管理追加コード、11~13は検疫の追加コードです。
通関手続きというと税関を中心に考えがちですが、中国側では輸入に際して検疫が非常に重要となります。
検査が必要な輸出入商品の目録に掲載されている品目や、法律・行政法規で法定検査を経ることが義務付けられている品目は、輸出入検験検疫局(CIQ)の検査を受ける必要があります。
あるいは、法定検査の対象になっていなくても、CIQではサンプル検査を行うこともあります。
なお、CIQは国家質量監督検験検疫総局(AQSIQ)に、税関は税関総局に属するため、別々の指揮命令系統となっています。
税関による検査は主に貨物と書類との整合性がチェックされるのに対して、CIQでは安全性、規格、品質などがチェックされます。
なお、実際には13桁の数字の意味は複雑ではなく、検査官の間ではよく知られている数字です。
ただ、ほとんどの関税手続き代行者は検査と報告申請を同時に行っていないため、 一部では、これらの3段階の数字の意味を理解していません。
CIQコードを調べるには、地元の商品検査局の公式ウェブサイトを通じれば検疫(CIQ)の追加番号を見つけることができます。
http://service.bjciq.gov.cn/ciq_entServiceSystem/framework/ciqCode/QueryCIQCode/listshow.do
(北京出入境検験検疫電子政務服務平台)
(E.M)