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中国市場への視点
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中国市場への視点 ~1980年代生まれの実態~

 先日、上海市にある復旦大学が『80後の世界』という、上海市を含む長江三角州地区における“80後(1980年代生まれ)”に対する生活実態調査を公表しました。この調査は、同大学の人口と発展政策研究センターと社会科学データセンターが8年をかけ、1980年~1989年生まれ(以降“80後”)世代に対する基礎調査と追跡調査を、1,200戸への個別訪問調査を経てまとめたものです。就業や結婚、住まい、教育などの分野に関する各質問から彼らの生活状況や変遷を垣間見ることができます。

<高所得層における収入の急速な伸び>
収入面では、2012年から2016年の間に“80後”の個人所得は安定的な成長を見せています。期間中に3回に渡って調査した年収の中間値は、それぞれ5.0万元(約80万円 )と6.5万元(約104万円)、そして7.8万元(約124.8万円)でした。中でも高所得層の収入については、急速な伸びが見られました。2012年の調査では、年収12万元(約192万円)は上位10%に、年収30万元(約480万円)は上位1%に入っていました。しかし、2016年になると、上位10%にランクインするのは20万元(約320万円)、上位1%は50万元(約800万円)と、それぞれの収入層が引き上がりました。
さらに特筆すべきは、この3回の調査における収入成長率は、同時期の上海市における可処分所得やCPI(消費者物価指数)の成長率を上回ったのです。

<両親との同居を望まないが、現実は厳しい>
結婚に関しては、上海市在住の30~34歳の未婚率が上昇、男性が19%、女性が12%という結果でした。“80後”の半数近くが両親や親戚の紹介による見合い結婚となっていますが、結婚前の同棲率が40%まで上昇しています。また、生育政策の緩和に伴い、“80後”の女性が希望する出産人数の平均は2012年の1.58人から2016年には1.7人に上昇しました。
しかし、本調査において、被調査者に第二子希望のヒアリングを行ったところ、13%未満という結果となりました。第二子を生まない理由のトップ3は、「子供を養う費用が高い」、「家が足りない」、「時間が足りない」となっています。
世代間の関係について、結婚後に両親との同居を希望する人は全体の20%程度でしたが、実際には様々な理由から、60%以上が同居しているとの調査結果となりました。そして、“80後”の9割近くが、「子供たちが親の世話をするべき」との考えを持ちながら、自身が親の世代になった時には子供と同居して面倒を見てもらうことを嫌い、自分の家や老人ホームで晩年を過ごすことを希望しているようです。
一人っ子政策施行後に生まれ、「小皇帝の元祖」、「ワガママ」、「最も利己的な世代」、「最も責任感の無い世代」などマイナスイメージばかり持たれる“80後”ですが、彼らの年齢が上がるに伴って、イメージや偏見は次第に変わってきました。中国の今日までの発展の全てを見ている世代として、世の中に重宝されるようになってきているようです。本調査を携わった“90後”のスタッフも「意識が変わった」という感想を述べていたとのことです。
日々社会的責任を負うものとして成熟している“80後”世代。各職場においても責任あるポストに就いている“80後”は多いのではないでしょうか。                                          (N.M)


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